あと数日で60thコンサートということもあり、練習は60thで歌う5曲中心で練習しました。60thに参加しない方には申し訳なかったですが、定期でも歌う曲ですからいいですよね?
混声みしまは、本当に久しぶりに本番を迎えようとしています。いったいどのくらいやってなかったのでしょうか?60thも7月の定期もこのまま無事に開催されることを願うばかりです。
〈練習曲〉
●60th曲 ↓
1.Bob Chilcott / 『故郷』より”紅葉”
とてもいいですが、女声の歌い出し「あ~きの~」にもう少し注意を!どんな演奏家でも、音の出し初めには非常に神経を使うものです。オケ伴奏ですが最初、弦楽器だけではじまり、途中からピアノが入ります。
2.Bob Chilcott / 『故郷』より”村祭”
4声の場所、(1番2番のドンドンヒャララと3番の「みのりのあーきに~」)を練習しました。あいまいに歌っているところがありました。パートごとに練習したら良くなりましたが、忘れないように!37小節の男声の「よ~るまで~」の歌詞がぼやけて、自信なさげに聴こえるのでしっかり出してください。特に旋律のBass。
3.首藤健太郎 / ありがとう
器楽的な音の動きにだいぶ慣れてきたように思います。dim.の練習をしました。例えば、dim.が6拍あるならば、急に小さくしないで、6拍を均等に小さくしていくとうまくいきます。
4.Bach / Jesu,meine Freude BWV277 No.1
♩=74で練習しています。このモテットの基本となるコラールです。コラールの旋律は一定であるため、バッハは歌詞の内容に添って内声(AltとかTen)の音の動きに変化を持たせています。
5.Bach / Jesu,meine Freude BWV277 No.6
はっきりしているのは、fleischlich「フラエシュリッヒ」が肉で✖(罪の象徴)、geistlich「ガエストリッヒ」が霊で〇(義の象徴)ということです。fleischlich(肉)が虚ろに伸びた音で表現されているのに対してgeistlich(霊)はメリスマで生き生きと歌われます。226小節からwohnet(宿る)という言葉に対し、前出のgeistlich(霊)と同じく生き生きしたメリスマで歌われます。245小節からのAdagioは厳粛なムードで。「ですから、キリストの霊を持たぬ者はキリストからのものではないのです」という宣言を下す場所です。
●それ以外の曲 ↓
6.千原英喜 / 良寛相聞より”てまり”
楽譜通りのテンポ記号、ダイナミック記号に慣れる練習をしました。mp、pの個所の音程に注意して歌いました。明らかに音が不安定なところは、p23の下段、3小節目の男声の「ひふみよ」のところです。
8.Bach / Jesu,meine Freude BWV277 No.3
2小節ずつ仕上げていきました。前半の1番と2番は同じ旋律でも歌詞の内容が違うので、歌い方も変わってきます。単語の意味の理解が必要です。前述(No.1)のように、歌詞の内容に添ってバッハは音の動きに変化を持たせていますので、劇的な表現が可能です。
【お知らせ】
BachモテットのNo.4、No.8、No.9のソロ希望者が出揃ってきています。5月18日の練習で決定したいと思います。
[次回練習曲予定]2022.5.18 18:00~20:45三島生涯学習センター三階講義室
①Bach / Jesu,meine Freude BWV277 No.5復習
②Bach / Jesu,meine Freude BWV277 No.3復習
③Bach / Jesu,meine Freude BWV277 No.11復習
③千原英喜 / 良寛相聞より”相聞Ⅱ/夢の世に” 復習
④いずみたく/世界は二人のために 復習