12/1の練習ノートです。2021年の練習も残すところあと1回(12/22)となりました。今日はBachと新曲をやりました。
〈練習曲〉
1.Bach/BWV227 Jesu meine Freude No.7 復習
258、264小節のweg(去れ)という言葉を、Alt、Ten、Bassは激しく強調しましょう。270~271小節、Elend(不幸)、Not(苦難)、Kreuz(十字架)、Schmach(恥辱)、Tod(死)という言葉の内容に合わせて、嘆息音型がAlt、Ten、Bassに現れます。この音型は苦悩という心の状態を表現するときにバッハが良く使うモチーフです。2個ずつ音符をスラーでつないで歌います。273小節のleiden(苦しむ)という言葉をTenは過剰な音の動きで表しています。274小節~276小節のBassですが、14の音で「イエスから引き離すことはできない」と歌っています。14はBachを象徴する数字なんだそうです。Bachバッハのそれぞれの各文字(アルファベット順)を数字に直して足すと2+1+3+8=14。これはバッハ自身の信仰告白なのかもしれませんね。
2.Bach/BWV227Jesu meine Freude No.10復習
410小節と417小節にToten(死者)という言葉が出てきたときに全パートが、動きをピタリと止めているのを意識して歌いましょう。443小節~444小節のSop1のGeist(精霊)はあたかも天から精霊が舞い降りて人々のうちに宿るのを象徴するかのような音型です。音域的には限界がありますが、本当はBachは、最初の4つの音はオクターブ高くしたかったのではないでしょうか?次回は、この場所をSop2も歌うというのを試させてください。あと、Sopの412小節と445小節の装飾音はいったん白紙に戻して楽譜通りに戻させてください。慣れてきたら再チャレンジするかもしれません。
3.Bach/BWV227Jesu meine Freude No.1復習
予告にはなかったのですが、抜き打ちで久しぶりに1番のコラールをやってみました。結果は、音量が2倍くらいに上がり音楽的にも余裕を感じました。自信持って歌っている感じがします。子音も良く聞こえます。ほかの曲も早くこうなってほしいですね。今回のバッハは大変ですが、合唱団のレベル向上に必ず役立っていると思います。今は生みの苦しみの時。。。
4.ボブ・チルコット/『Furusato』より「村祭」
気分転換でチルコット編曲の日本の歌を持ってきてみました。チルコットは1955年生まれの現在66歳のイギリスの作曲家です。現在、イングランド地方のオックスフォードを主な拠点にしています。日本にもなじみの深い方です。
作品はジャズ・ミサが有名です。「村祭」の音取りをしました。ちょっと日本人には無い和音の扱いがおしゃれで楽しいですね。
混声みしまは、このレベルの曲はすぐに音を取ってしますので素晴らしい!
5.ボブ・チルコット/『Furusato』より「紅葉」
チルコットは「日本の歌による5つの合唱曲/Furusato」の終曲に「紅葉」を持ってきました。(日本人ならだいたい「ふるさと」ですよね?)綺麗にハモるのですが、Tenの音型のみが他のパートに比べて難易度が高いかもしれません。よろしくお願いします。合わせて歌ってうまくいったときは非常に美しく、新しい響きがします。
[次回練習曲予定]2021年12月22日18:30~20:45 三島生涯学習センター3階講義室
①Bach/BWV227 Jesu meine Freude No.7 復習
②Bach/BWV227 Jesu meine Freude No.2 久しぶりに復習
③Bach/BWV227 Jesu meine Freude No.9 新曲(Bsssナシ)
④ボブ・チルコット /『Furusato』より「村祭」、「紅葉」の復習